水谷修 著
高校教諭をしていた著者は、教え子が薬物乱用によって事故死したことをきっかけに「夜回り」を開始。これまで30年にわたって、ドラッグ、不登校・ひきこもり、児童虐待、さらに貧困や東日本大震災後の若者の支援などの活動を展開してきました。本書は、66歳になった著者がどうしても子どもたちに伝えておきたい「いのちの尊さ」を、「いのちの講演」として語り残したものです。巻頭に著者はこう綴っています。「この本は、もうすぐ死に逝く私から、いまを生きる君たちへのメッセージです。私は、君たちに伝えたい。『生きていてくれて、ありがとう』『いいもんだよ。生きるって』」と。
【目次】 はじめに マサフミ 雄也 夜眠れない子どもたち 人を笑顔にするために生きる 優しさで満ちあふれたら…… 本当のコミュニケーション 体と心は一体 幸せになる権利 亜衣 いのちの糸 著者略歴 【著者プロフィール】 水谷修(みずたに・おさむ) 1956年、神奈川県横浜市生まれ。上智大学文学部哲学科を卒業後、83年に横浜市立高校教諭となる。2004年9月に退職。在職中から子どもたちの非行防止や薬物汚染防止のために、「夜回り」と呼ばれる深夜パトロールを行っているほか、メールや電話による相談を続け、全国各地での講演活動も展開している。