佐藤優
人間主義の思想書『法華経の智慧』(池田大作著)をベースに、世界宗教の条件を考察するシリーズの続刊。第2巻は、法華経の「薬草喩品」から「見宝塔品」までの考察を収録。月刊『第三文明』好評連載の2017年8月号分から、2018年7月号分までを書籍化。
【目次】 まえがき 第1章 慈悲と智慧は行動のなかにこそ表れる 第2章 変わり続けることが「生きた宗教」の証し 第3章 『法華経の智慧』から考える座談会の意義 第4章 創価学会における「師弟の絆」 第5章 「難」との向き合い方に表れる池田思想 第6章 「民衆という視座」から世界を見る 第7章 法華経の現代的展開としての「人間主義」 第8章 「人生という劇」に勝利するために 第9章 「生命こそが宝塔」という思想 第10章 創価学会という「感化の輪」の広がり 第11章 「よく生きる」ことを促す死生観 第12章 人間軽視の時代への「防波堤」 【著者プロフィール】 佐藤優(さとう・まさる) 1960年、東京都生まれ。作家。同志社大学大学院神学研究科修了後、専門職員として外務省に入省。在ロシア日本大使館に勤務し、主任分析官として活躍。著書に『自壊する帝国』(新潮文庫)、『国家の罠』(新潮文庫)、『国家の攻防/興亡』(角川新書)、『国家のエゴ』(朝日新書)、『創価学会と平和主義』(朝日新書)、『佐藤優の「公明党」論』(第三文明社)、『北東アジア市民圏構想』(金惠京との共著/第三文明社)、『ゼロからわかるキリスト教』(新潮社)、『世界観』(小学館新書)など。第10回安吾賞受賞。『十五の夏』(上下巻/幻冬舎)で第8回梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞。