創造的人間への道
―― 人間学を道標として
未来を生き抜くための学びとは?
尊厳・多様性・ウェルビーイング…創造性を育む人間学への招待
人間と生命の尊厳をどう守るか、
たがいの価値観の違いを認めた上でどう共存していくか、
一人一人の幸福を可能とする社会体制をどう構築するか、
―—こうした問題意識のもと、人類が抱える諸問題を直視し、
そこに挑戦する学問探究の試み。
茂木健一郎、中村桂子、久本雅美、島田歌穂の講演記録も収録する。
漫才師・ナイツ推薦!
<創価大学で「人間力と創造力」を学んだことが、我々の原点です。
ヤホーで検索して読んでください。>
- 定価:
- 1,980円(税込)
- ISBN:
- 978-4-476-03429-5
- 体裁:
- 四六判ソフトカバー
- ページ数:
- 320ページ
- 発刊日:
- 2024年9月10日
- 在庫状況:
- 在庫あり
- 参考価格:
- 1,540円(税込)
- 発売日:
- 2024年9月10日
〇目次
まえがき
第1部 生命尊厳
第1章 生命の尊厳の探究——人間学・言語学の観点から(山岡政紀)
第2章 自殺と尊厳――「生命の尊厳」を哲学する(伊藤貴雄・蝶名林 亮)
第3章 表象芸術作品における「紋中紋」(Mise en abyme)と
ミメーシス、虚構と現実の関係について(寒河江光徳)
特別講義1 生命誌という知――私たちの中の私(中村桂子)
特別講義2 桜梅桃李 自分らしく輝いて(久本雅美)
第2部 世界市民
第4章 英語を通して学ぶ世界市民の心――H. D. ソローを中心に(熊田岐子)
第5章 人間外交と世界市民(中堀正洋)
第6章 「世界市民」の要件を考える(高橋 強)
第7章 日本で暮らす外国人の実像を知る――技能実習制度を例に(斉藤信浩)
特別講義 人工知能の時代に思い描く人間の未来(茂木健一郎)
第3部 人間主義
第8章 植民地主義をめぐる文化人類学の課題 本質主義と構築主義を題材として
(井上大介)
第9章 ソーシャルワークにおける人間の尊厳と包摂的社会(西川ハンナ)
第10章 創価大学で学ぶ「人間学」の真価
――SDGs と人間の安全保障を例に(玉井秀樹)
特別講義 “出会い”は人生の宝物(島田歌穂)
特別寄稿 歴史学における歴史の探究とは(坂井孝一)
あとがき
〇編者略歴
山岡政紀(やまおか・まさき)
筑波大学第一学群卒。筑波大学大学院博士課程単位取得退学。博士(言語学)。筑波大学助手、カリフォルニア大学バークレー校客員研究員等を経て、創価大学文学部教授。専攻は言語学、語用論、人間学。著書に『発話機能論』(くろしお出版、2008)、編著書に『日本語配慮表現の原理と諸相』(同、2019)などがある。
伊藤貴雄(いとう・たかお)
創価大学文学部卒。創価大学大学院博士後期課程修了。博士(人文学)。マインツ大学ショーペンハウアー研究所客員研究員等を経て、創価大学文学部教授・東洋哲学研究所研究員。専攻は哲学。著書に『ショーペンハウアー 兵役拒否の哲学』(晃洋書房、2014)、『ゲーテ=シラー往復書簡集』(潮出版社、2016)などがある。