岩木秀樹
仲良く、幸せに生きるために――。 暴力と不幸の根本的原因を分析し、 社会を平和と幸福の方向に変革する具体的な方途を示す。 2020年に刊行された『共存と福祉の平和学』を大幅に改訂し、 イスラームと仏教の幸福観・平和思想にも論及した、 著者の集大成ともいえる一冊。
【目次】 第一部 暴力:争いと貧しさの原因 第一章 戦争の原因:人間の暴力と農耕牧畜社会 第二章 戦争の原因:国民国家と経済的要請 第三章 貧困・格差の現状 第四章 貧困・格差の是正 第二部 暴力にあらがう志向:長く広く共に下から 第五章 平和を目指して:非暴力と非殺人 第六章 長い時間:宇宙と人新世 第七章 もう一つの道:脱成長と新時代 第八章 広い視野:有情も非情も 第九章 共に生きる:共感・共同・共有 第十章 幸せとケア:しなやかな強さと奇跡の存在 第三部 宗教と戦争:イスラームと仏教の幸福・平和と最近の戦争 第十一章 イスラームと仏教の幸福 第十二章 イスラームと仏教の平和 第十三章 イスラエル・パレスチナ紛争の歴史と現在 第十四章 ウクライナ戦争とイスラームの共存様式 【著者略歴】 岩木秀樹(いわき・ひでき) 1968 年、兵庫県尼崎市生まれ。1986 年、東京都立八王子東高校卒業。1994-1995 年、トルコ共和国アンカラ大学留学。2000 年、創価大学博士後期課程修了、博士(社会学)。創価大学・神戸学院大学非常勤講師、公益財団法人東洋哲学研究所研究員。専門は、平和学・中東イスラーム学・国際関係学。 単著に、『戦争と平和の国際関係学―地球宇宙平和学入門―』(論創社・2013 年)、『中東イスラームの歴史と現在―平和と共存をめざして―』(第三文明社・2018 年)、『共存と福祉の平和学―戦争原因と貧困・格差―』(第三文明社・2020 年・岡倉天心若手奨励賞受賞)、『きちんと知ろうイスラーム』(鳳書院・2022 年)。