井上 聡 著
日本人の両親のもとデンマークに生まれ育った兄弟が立ち上げたファッションブランド「THE INOUE BROTHERS...」のサステイナブルなモノ作りの軌跡。南米先住民が飼育する最高品質のアルパカ繊維を用いたニットアイテムほか、生産過程で地球環境に大きな負荷をかけず、生産者に不当な扱いをしない"エシカル(倫理的な)ファッション"で、世界に貢献する"ソーシャルデザイン・ビジネス"を追求してきた体験と未来を語る。たくさんの失敗と、かけがえのない出会いの数々をつづりながら……。
【目次】 はじめに 第1章 イノウエブラザーズのアイデンティティ 第2章 デザインへの目覚め 第3章 「ザ イノウエブラザーズ」始動 第4章 〝世界一〟を目指して 第5章 動き始めた二つのプロジェクト──「ザ イノウエブラザーズ」の今 第6章 SDGsの先へ──「ザ イノウエブラザーズ」のこれから おわりに 【著者プロフィール】 井上 聡(いのうえ・さとる) 1978年、デンマークで日系2世として生まれる。2004年、ロンドンを拠点に美容師として活躍していた弟・清史と、のちの妻・ウラに声をかけ、3人で「ザ イノウエブラザーズ」を設立。社会課題を「ソーシャルデザイン」の力で解決したいと、さまざまなプロジェクトに取り組んでいる。エシカル(倫理的な)ファッションを信条として、南米アンデス地方の貧しい先住民が牧畜したアルパカや、南アフリカやパレスチナで伝わる伝統工芸を使った商品を販売し、不当に搾取され続けた生産者に真っ当な対価を支払うビジネスを展開。沖縄の地でも社会課題解決プロジェクトの計画を進めている。