第三文明社

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Hiroko

私にはピアノがあったから

水上裕子

国内外で活躍している名ピアニスト・水上裕子さんの自叙伝。 ロシアとルーマニアの変遷にもまれながら、ピアニストとしての天性 を、自らの力と情熱で切り開く。

Hiroko
書籍
定価:
1,257円(税込)
ISBN:
978-4-476-06205-2
体裁:
四六判ソフトカバー
ページ数:
224ページ
発刊日:
2008年5月28日
在庫状況:
在庫あり


[もくじ]
第1章 「家路」とアリランと・・・
    ・絶対音感
    ・「家路」の思い出
    ・ピアノ教室
    ・細い糸のような、一筋の「希望」
    ・ラドゥ・ルプーとの「出合い」

第2章 プロ・デビューまでの苦闘
    ・歌声は遠く流れ
    ・「プロになる」という決意のきっかけ
    ・「もっと自由に弾きたい!」
    ・レッスン料のためにバイトざんまい
    ・「ピアノの師匠」を探し求めて

第3章 オーストラリアでの出会いと別れ
    ・「文化のるつぼ」
    ・ピアニスト・デビューのころ
    ・八十歳の親友との日々、そして別れ
    ・ルーマニアからやってきた夫

第4章 モスクワ留学、そしてルーマニア演奏旅行
    ・モスクワ音楽院へ
    ・黄金の時間
    ・ゴルバチョフ軟禁のクーデターに遭遇
    ・「Don't get panic」
    ・モスクワからルーマニアへ
    ・ルーマニアのやさしい人々
    ・待望の「ルーマニア・デビュー」

第5章 東欧屈指の名ピアニストとの出会い
    ・ふたたびヨーロッパへ
    ・葡萄畑と「ハンガリアン・メロディー」
    ・ピアノすら買えなかった
    ・「師匠」イフティンキとの出会い
    ・“壁”を破るまでの苦闘
    ・「二百年前の暮らし」をした日々
    ・ニコラエの亡命物語
    ・四面楚歌を乗り越えて

第6章 ピアニストとしての飛翔
    ・負けないこと
    ・突然開け始めた道
    ・「『正義の戦争』なんて、どこにもない!」
    ・「大衆芸術家」に徹しよう
    ・ラドゥ・ルプーとの会話
    ・母

第7章 自作曲をめぐる六つの物語
    ・出合った「ドラマ」が曲想になる
    ・「再会」に秘められた、母と子の物語
    ・「異国の河」にこめた思い
    ・即興で作った「ルーマニアの思い出」
    ・「天空的彼岸」──知られざる日中友好物語
    ・「『金の橋』をありがとう!」
    ・「希望」という名のメロディー