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ガンディー

インド独立への道

B.R.ナンダ  森本達雄 訳

世界的名著、待望の翻訳。「偉大なる人物の精神の発展の、完全な、しかも読んで面白い素描である」(『ニューヨーク・タイムズ』誌評)

ガンディー
書籍
定価:
7,700円(税込)
ISBN:
978-4-476-03308-3
体裁:
A5判ハードカバー
ページ数:
792ページ
発刊日:
2011年1月22日
在庫状況:
在庫あり

[目次]

【第一部】人格形成期
第1章 少年時代
第2章 イギリス留学
第3章 依頼人の来ない法廷弁護士(バリスター)
第4章 運命を決した旅
第5章 政治の世界に飛びこむ
第6章 リンチ事件
第7章 パンを求めて石を与えられる
第8章 宗教の探究
第9章 変身
第10章 肉体と精神
第11章 サッティヤーグラハの発見
第12章 最初のサッティヤーグラハ運動
第13章 第二ラウンド
第14章 最終段階
第15章 南アフリカの実験室

【第二部】ガンディー登場
第16章 見習い期間
第17章 サーバルマティー・アーシュラム
第18章 インドの民族主義運動
第19章 すばらしい孤立
第20章 農民と労働者
第21章 アムリッツアルの影
第22章 キラーファト運動
第23章 反乱への道
第24章 一年以内に自治を
第25章 国民会議党マハートマに従う
第26章 上げ潮(クライマックス)
第27章 引き潮(アンティクライマックス)

【第三部】対立と和解
第28章 議会戦線
第29章 宗教社会間(コミュナル)の対立戦線
第30章 仕切りなおし
第31章 加速するテンポ
第32章 猶予の年
第33章 市民的不服従運動
第34章 休戦
第35章 円卓会議
第36章 休戦の結末
第37章 正面衝突
第38章 ハリジャン(神の子)
第39章 政治から身を退く
第40章 農村経済
第41章 国民会議党政権をになう
第42章 パキスタンの起源
第43章 ラージコート

【第四部】悲願達成
第44章 試される非暴力
第45章 インドと世界大戦
第46章 亀裂の拡大
第47章 クリップス特使
第48章 インドを立ち去れ(クイット・インディア)[インド撤退要求]
第49章 不敗
第50章 近づく独立の跫音(あしおと)
第51章 消火活動
第52章 敗者の勝利

エピローグ
訳者註
原書註
訳者あとがき
索引

[著者紹介]
B.R.ナンダ(パール・ラーム・ナンダ、1917~2010)
近現代インド史研究の第一人者。1958年に生涯の代表作でガンディー研究の古典的名著とされる『ガンディー――一つの伝記』(本訳書)を出版。イギリス、アメリカ、その他英語圏で広く読まれた(2008年まで39版を重ねる)だけでなく、フランス語、スペイン語、イタリア語ほか13のヨーロッパ諸語に翻訳され、国際的に高い評価を受ける。以来その死まで旺盛な研究、執筆活動を続けるいっぽう、1964年のネルー首相の死後、ただちに政府の要請を受け、ニューデリーの首相官邸跡(通称ティーンムルティ)に国立ネルー記念博物館・図書研究所を創設、初代館長としてインド独立史関係の膨大な資料(公文書のみならず、個人書簡に至るまで)の蒐集・保存に努める。退職後ふたたびニューデリーの国立ガンディー博物館の館長に任ぜられる。これらの業績によって、2003年インド政府より最高の国民栄誉賞「パドマ・ヴィブーシャン」を授与される。
著書・編書・論文の数は驚異的に多いが、本書につづく以下の書は、インド独立史研究の必読書とされている。『汎イスラーム主義、帝国主義、民族主義』『モティラール・ネルーとジャワーハルラール・ネルー』『ゴーカレ、ガンディー、ネルー父子』『インド穏健派とイギリス支配』、『ジャワーハルラール・ネルー選集』(編集委員)

[訳者略歴]
森本達雄(もりもと・たつお)
1928年、和歌山市に生まれる。同志社大学神学部卒業。インド国立ヴィシュヴァ・バーラティ大学(通称タゴール大学)准教授を経て、帰国後、名城大学教授等を歴任。名城大学名誉教授。現代インド思想・文学専攻。著書に『ガンディー』(講談社)、『ガンディーとタゴール』(第三文明社)、『インド独立史』『ヒンドゥー教――インドの聖と俗』(中公新書)など。
訳書に『タゴール著作集』(第三文明社)、ガンディー『獄中からの手紙』(岩波文庫)、タゴール『ギタンジャリ』、K・クリパラーニ『タゴールの生涯』(上)(下)『ガンディーの生涯』(上)(下)、ガンディー『わが非暴力の闘い』『非暴力の精神と対話』(以上、第三文明社)、『インドのうた』(法政大学出版局)、ガンディー『わたしの非暴力』ネルー『忘れえぬ手紙より』(以上、みすず書房)、ガンディー『『知足」の精神』(人間と歴史社)など。